現在の消費者はディスカントショップやスーパーのプライベートブランド商品などで極限まで節約する反面、付加価値付き最上ランクの商品・サービスを購入するなど、同じ人が激安な消費と豪華な消費をする現象が顕著になっています。
そこで提供する売り手側について、
前者はひたすら大量仕入や仕入経路の開拓に尽き、消費者の絞り込みの様なマーケティングは不要で ある程度の価値を保ちつつ低価格品を提供する事にひたすら徹することを命題とし、企業の目指す処は明確です。
それに比べ 後者は 取り扱う商品(以下参照①~③)により、目指す客層も含めて企業毎、商業活動は多岐に渡ってきます。
 
①「手の届く超高級品」
商品・サービスはそのカテゴリー内の最高価格帯にあり、通常よりもはるかに高いがしかし、カテゴリー自体が比較的低価格であるため一般消費者でも買うことができる。
②「従来型高級品ブランドの拡張」
従来富裕層にしか買うことのできなかったブランドの廉価版の商品・サービス
③「マステージ商品」  マス(大衆)とプレステージを組み合わせた造語で 「マスとプレステージの中間」の市場でうまみのある位置を占める商品。通常の商品よりは値が張るが、超高級品や従来型高級品に比べるとかなり低価格な商品。


そこで前者は捨て置き 後者について
最近、テレビ通信販売のナビゲーターが①の「手に届く超高級品」の案内放送時に   『がんばった自分へのご褒美を』と視聴者へ向かって購買意欲の喚起の為に連呼している放送を何度も見かけます。
幾人ものナビゲーター達がよく口にするということはそれだけ効果が大きいのでしょう。


消費動向でどの商品カテゴリーにも関連の深い重要なものに以下の「自分を大切にする」~の四つの感情スペースというものがあるそうです。
最近、路面店の出店、閉店のサイクルの速さに驚かされますが、後者の消費者をターゲットとする小売業者は 現代の消費者心理を咀嚼して取扱商品、客層、販路などの緻密な選択、加えて接客(最近は接遇と言った方が良いようです)に心砕いてゆかないと廃業の憂き目にあいかねない時代です。
 

自分を大切にする  人とのつながり   探求する   独特のスタイル

自分のため時間確保   魅了       冒険     自己表現 

時間の有効活用    家族の絆      学習    自己ブランド化

心身の癒しと     所 属       遊び     シグナル
自分へのご褒美

参考資料 :「KDDI総研資料」「なぜ高くても買ってしまうのか(ダイヤモンド社)」
ソリューション2部

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