事業基盤がある会社だけど銀行との付き合い方がわからないという社長様へ!資金調達予定表は作っていますか?

最近とみに思うことなのですが、福岡の社長様方は、金融機関との折衝(というより金融機関の方々とお話すること)がとっても、苦手のようです。
例えば先日、年商が30億円を超え自己資本比率も30%を超している優良会社の社長様が、金融機関の方と面談する場に立ち会いました(注)。
(注)弊社が事業承継のコンサルでお付き合いしている会社さんです。従って、
従来から会社の顧問である税理士は、別にいらっしゃいます。
社長からお話するのは、世間話ばかりで、自ら会社の現状や今後の話については、ほとんど触れられませんでした。面談の後、私から「いつもこういう感じなのですか?」と伺うと、「そうなんです。正直、何を話してよいものか判らないのです」という返答です。
その社長さんは、本心では、「新規に店を出店したい。ついては、資金調達をしたいけど、どう持ちかけてよいか判らない。」と悩んでいるとのことです。
その話を受けて、別の事業承継コンサル先の社長さんにも水を向けてみましたところ、似たような悩み(=どう金融機関と付き合っていくべきか判らない)をお持ちでした。
そういう会社の社長様へ!次のことをやってみてください。金融機関が御社を見る目が変わってきます。

1) 金融機関に決算説明をする。

決算が出たタイミングで、積極的に金融機関にその内容を説明します(残念ながらこれをされていない会社が多いのが現実のようです)。こちらから出向いて行くのがベストですが、金融機関の方が会社に来られたときに同席する方法でもよいでしょう。
全金融機関に社長様が会う必要はありません。まずは主力の2、3行でOKです。
社長様は、一言、前期の営業の成果をお話ください。
「○○の理由で、前期比○%の伸び(又はマイナス)になりました」
だけでOKです。
その後は「詳しくは、経理担当の○○から(又は顧問税理士事務所の○○から)説明させます」でよいのです。

2) 特に新規出店を考えている場合は「資金調達予定表」を作り、説明する。

資金調達予定表を作ります。これは、「月次の資金繰り表」に、「調達する銀行名と調達予定時期」を書き込んだものです。もちろん、メイン銀行とは事前に打ち合わせをし、何月にいくらそのメイン銀行から借りられるという了解を得た上で作成します。ある地銀さんによると、「資金調達予定表を作って銀行に説明している会社は1割もない」とのことです。従って、この予定表を提示するだけで、金融機関からの見方が変わりますし、金融機関は安心して御社と付き合うようになります。


弊社では、資金調達予定表の作り方を含め、銀行との付き合い方を指南することが可能です。
また、社長様は、「今期、どの程度新規投資をして良いのか判らない」というお悩みも持っているようです。そういう社長様に対して、明確に「いくら投資が可能」という答えは出せないかも知れませんが、
1)御社の資金繰りの特徴(=季節要因等)を把握し、
2)金融機関がどういう点を重視するから安全目にみるとこう考えるのが妥当、等の意見を申し上げることが可能です。
まず、自ら、金融機関と話してみて、壁にぶつかったときは、ご遠慮なく弊社に相談にお越しください。
文責:事業承継部

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