何が改訂なのかというと、今秋10月に実施された自動車保険。
等級別料率制度は、初めて契約する場合6等級からで無事故で契約期間を終えると
1年ごとに等級が上がり20等級が最高になります。反対に事故によっては3等級落ちてまた毎年無事故の階段を登っていくわけです。今までは、この等級ごとに割引率が決まっていましたが、同じ10等級でも事故を起こす可能性のある人と無事故で過ごす人では、リスクが違います。そこで同じ等級でも事故のあった契約者と無事故契約者の保険料を差別化することで契約者の間での保険料負担を公平にすることになったわけです。

2012年10月1日より、改訂後の等級制度を導入しますが、導入から1年間の周知期間は改訂後の割増引率は適用されません。2013年10月1日新制度を開始。経過措置期間2年を経て本適用となります。

意外に思うのですが、ノーカウントの事故による保険金支払いも全体のなかで占める割合が多いこともあり今回の改訂では、いままでの「等級すえおき事故」を廃止され、自分がケガをして人身傷害保険金のみ支払われる事故のみノーカウントとなります。
わかりやすいところで、窓ガラス破損では、他物との衝突・接触または転覆・墜落による場合が3等級ダウン事故として、走行中の自動車が弾いた飛石など1等級ダウン事故にカウントされます。火災・盗難・落書・いたずら等も1等級ダウン事故にカウントされます。
等級プロテクト特約は新制度に矛盾が生じますので廃止となります。


今回、自動車保険の改訂が行われる背景には、近年の事故多発による保険金支払い増加で契約者の支払う保険料と事故により支払われる保険金とのバランスが悪くなったことがあります。逆にいえば、事故が少なくなれば保険料は下がるはずなのです。

『ひとりは、みんなのために。みんなは、ひとりのために。』

保険の精神は、これにあると思います。
最悪の事態を想定して、行動する。リスクは、あなた自身にあるのかもしれませんよ。


文責 ㈱プロネットインシュア
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