08年07月01日
■“何もしない会社”になっちゃお仕舞いだ
◆何もしない会社とは?
3年もの長い間、何の改革も革新もしない会社がある。
“3年間”とは現代では、“極端に長い期間”の代名詞。
★組織改革にナタを入れない。★新商品を開発しない。★人事評価の見直しをしない。★経営トップの政策見直しをしない。★市場開発の手法見直しをしない。★社内手続きの見直しをしない。★幹部基準の見直しをしない。★役員基準の見直しをしない・・など。
それでいてここ数年、会社の業績はずっと横這いか低迷。
もし、こんな会社があるとしたら、この会社を“何もしない会社”という。
「何もしないと苦情を言うが、一体何をやればいいのか?」と思う人に、一例を紹介。
たとえばハンバーガーのMAC(マクドナルド)の場合、“地域別の価格制”という、前例のない、価格の地域密着性に踏み切っている。
洗剤メーカーの場合は、“働く女性には、洗濯物を屋内に干す人が多い”という、スキ間ニーズを受け止め、“室内干し”などの表示をした洗剤を売っている。
もしここに、「何もしないわけじゃない、何もやる必要がないのだ」と開き直る会社があるとしたら、「新しくやるべきことを、思いつかないだけ」の会社とみる。
ではなぜ思いつかないのかというと、“改革や革新”を真剣に考えないからだ。
組織全体が、こういう空気に包まれている責任は、いうまでもなく経営トップにある。
一言でいえば、トップの意識がとにかく“超甘い”のである。
取り巻きの幹部も甘い。経営トップ周辺が、ベタベタするほど甘い。
◆マーケットを手持ち技術に合わせる異常さに気付け
こんな甘い会社の、営業幹部たちの会議では、いまも耳を疑うような意見や議論が交わされている。しかも、「この議論はおかしい」と言う人もいない。
★なぜ今期も、前期同様に売上高が漸減したのか?という課題に対して。
1「とにかく、得意先小売店の販売が伸びませんから・・」
2「小売店に買いにくる客が減っているから、減るのは仕方がない・・」
3「同業が当社の商品と、類似した商品を売り始めたから・・」
・・・というような議論を平気でしながら、自分たちの異常なまでの甘いマーケット感覚に、まったく気付かない。異常に気付かない異常さが会社を覆っている。
いま紹介した?〜?の意見に共通する根源問題は、“わが社の新商品の開発に緊急課題あり”という見方をすべきなのに、これが出てこないのが、問題なのである。
過去に新商品を出すには出したが、開発技術者からの発想だけを起点にしている。だから、現在自社が備蓄している技術の延長線の範囲でしか考えない。その結果、「とてもそんな開発は無理だ」とか、「当社の歴史から見て、そんな商品は似合わない」などと、自分たちのご都合主義を優先させる。マーケットからの発想が、異常なまでにないのである。
技術を市場ニーズに合わせて当然な時代に、市場ニーズを技術に合わせるから、強い新商品も、強い組織も、強い人材も育たない。その結果、弱体化だけが確実に進む。
3年もの長い間、何の改革も革新もしない会社がある。
“3年間”とは現代では、“極端に長い期間”の代名詞。
★組織改革にナタを入れない。★新商品を開発しない。★人事評価の見直しをしない。★経営トップの政策見直しをしない。★市場開発の手法見直しをしない。★社内手続きの見直しをしない。★幹部基準の見直しをしない。★役員基準の見直しをしない・・など。
それでいてここ数年、会社の業績はずっと横這いか低迷。
もし、こんな会社があるとしたら、この会社を“何もしない会社”という。
「何もしないと苦情を言うが、一体何をやればいいのか?」と思う人に、一例を紹介。
たとえばハンバーガーのMAC(マクドナルド)の場合、“地域別の価格制”という、前例のない、価格の地域密着性に踏み切っている。
洗剤メーカーの場合は、“働く女性には、洗濯物を屋内に干す人が多い”という、スキ間ニーズを受け止め、“室内干し”などの表示をした洗剤を売っている。
もしここに、「何もしないわけじゃない、何もやる必要がないのだ」と開き直る会社があるとしたら、「新しくやるべきことを、思いつかないだけ」の会社とみる。
ではなぜ思いつかないのかというと、“改革や革新”を真剣に考えないからだ。
組織全体が、こういう空気に包まれている責任は、いうまでもなく経営トップにある。
一言でいえば、トップの意識がとにかく“超甘い”のである。
取り巻きの幹部も甘い。経営トップ周辺が、ベタベタするほど甘い。
◆マーケットを手持ち技術に合わせる異常さに気付け
こんな甘い会社の、営業幹部たちの会議では、いまも耳を疑うような意見や議論が交わされている。しかも、「この議論はおかしい」と言う人もいない。
★なぜ今期も、前期同様に売上高が漸減したのか?という課題に対して。
1「とにかく、得意先小売店の販売が伸びませんから・・」
2「小売店に買いにくる客が減っているから、減るのは仕方がない・・」
3「同業が当社の商品と、類似した商品を売り始めたから・・」
・・・というような議論を平気でしながら、自分たちの異常なまでの甘いマーケット感覚に、まったく気付かない。異常に気付かない異常さが会社を覆っている。
いま紹介した?〜?の意見に共通する根源問題は、“わが社の新商品の開発に緊急課題あり”という見方をすべきなのに、これが出てこないのが、問題なのである。
過去に新商品を出すには出したが、開発技術者からの発想だけを起点にしている。だから、現在自社が備蓄している技術の延長線の範囲でしか考えない。その結果、「とてもそんな開発は無理だ」とか、「当社の歴史から見て、そんな商品は似合わない」などと、自分たちのご都合主義を優先させる。マーケットからの発想が、異常なまでにないのである。
技術を市場ニーズに合わせて当然な時代に、市場ニーズを技術に合わせるから、強い新商品も、強い組織も、強い人材も育たない。その結果、弱体化だけが確実に進む。